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薬剤師を辞めたいと思う6つの理由と対処法を体験者が解説

薬剤師を辞めたいと悩んでいませんか?

本記事では薬剤を辞めたいと思う理由を紹介していきます。

どこにストレスを感じているのかのヒントになれば幸いです。

目次

薬剤師を辞めたいと思う6つの理由

薬剤師の仕事を辞めたくなる理由は様々です。

ですが筆者自身の経験や薬剤師仲間の話をお伝えすると、

「薬剤師を辞めたくなるのは複数の原因が積み重なっている」と言えます。

具体的に薬剤師を辞めたくなる理由は次の6つが代表的です。

  • 職場内のハラスメント
  • 患者さん対応
  • 調剤過誤へのプレッシャー
  • 人手不足による多忙、オーバーワーク状態
  • 長時間労働、サービス残業やノルマ
  • 給料が低い

それぞれ順に紹介していきます。

職場内のハラスメント

薬剤師の職に限った話ではありませんが、職場の人間関係は働いていく上で非常に重要なポイントになります。

特に薬剤師は、女性が多い職業のため人間関係が難しい職場が多いと言えます。

たとえば病院でも薬局でも、調剤室という狭い空間で一緒に仕事します。

もし相性が悪い人間が職場にいて、集中できず気が散ってしまうと非常にストレスになりますよね。

また、「お局薬剤師」に頭を悩まされる方も少なくないです。

かなり悪質なタイプに遭遇すると業務に支障がでたり、ハラスメントの被害に遭ったりします。

特に経験の浅い新人薬剤師は、お局のターゲットにされやすいため要注意です。

遭遇してしまった場合は物理的に離れる必要があります。

患者さん対応

患者さん対応による心理的負担も、薬剤師を辞めたくなる要因のひとつです。

処方箋枚数の多い調剤薬局に勤めていると、患者さん1人1人にじっくり対応していくことが時間的に難しいです。

そのため丁寧かつ素早い対応を求められます。

処方箋枚数が多い上に、高齢者の方の割合が特に多いという調剤薬局も業務の負担が大きいと言えます。

例えば高齢の患者さんがガッツリ重ための内容の処方箋を持ってきて、

「早く薬を渡してくれ!次の○○分のバスに乗りたいんだ!」

と急かしたり怒鳴ることもあります。

このような職場では薬剤師はかなりストレスを感じます。

特に患者さんの対応にまだ慣れていない新人薬剤師には、心理的な負担が多いです。

他にもメンタル系の処方箋を中心に受ける調剤薬局は、患者さんに対してより繊細な対応を求められます。

仕事をする上でも非常に神経を使う職場のひとつだと思います。

このように患者さん対応による心理的負担が大きくなることも薬剤師を辞めたくなる要因の1つだと言えます。

病院薬剤師であれば当直の仕事をする職場もあり、

「当直深夜になると患者様対応に苦労する」ということはよく聞きます。

実際、筆者の知り合いに病院薬剤師として活躍されている方がいるのですが、

「やりがいはあるけど、当直の時にたった一人で患者対応を行うのはストレスだ」と言っています。

調剤過誤へのプレッシャー

薬剤師の仕事は常に緊張感が抜けない仕事で、何か一つ間違えれば「調剤過誤」へと繋がる恐怖感があります。

どの仕事もミスというのは許されませんが、医療に携わる人間には

「ミスは絶対に許されない」という特別強いプレッシャーがあります。

薬剤師も例外なく、患者さんの命や健康を預かる職業です。

ミス一つで患者様の健康に影響を及ぼす可能性があるのです。

そういったプレッシャーを常に抱えて仕事をするというのは、非常に強いストレスを感じます。

筆者も処方箋枚数の多い薬局で働いていたときには、常に自分のミスに怯えていました。

「今こうしている間に何かのミスが発覚したらどうしよう…」

「何か患者さんへの健康被害が起こったらどうしよう」

と休みの日まで仕事のことばかり考えてしまう事態になりました。

ただ、悲しいことに人は必ず間違うためミスはゼロにはできません。

この仕事のプレッシャーと上手に付き合っていくためには

  • そのミスを患者さんにまでもっていかない仕組みがある環境で働く

このことが重要なポイントだと思います。

例えば、調剤監査システムなどの設備が整っている薬局だと予期せぬミスの防止ができます。

ミスの発生しにくい環境で働くことで、比較的安心して仕事をすることができます。

人手不足による多忙、オーバーワーク状態

忙しい薬局であるのにも関わらず、薬剤師が足りないという職場も少なくありません。

人手不足になると、

  • 人手不足で一人薬剤師状態にされる
  • 応援勤務(ヘルプ勤務)が多い
  • 薬歴を書く時間が殆どない

このようなオーバーワーク状態に陥ってしまいます。

人手不足の薬局で陥りがちな事態についてもここでは紹介します。

人手不足で一人薬剤師状態にされる

人手不足により、最低限の人員で薬局を回していくという事態になることがあります。

そういった薬局では、望まぬ一人薬剤師状態にさせられる時間がどうしても出てきてしまうことがあります。

大手の調剤薬局でも、こういったケースに遭遇することは決して少なくありません。

筆者は過去に大手の調剤薬局に勤めていて、人員の少ないエリアの店舗に配属されたことがありました。

忙しい時間帯で一人になることはありません。

ですが他のスタッフの休憩時間の関係で、1~2時間ほど一人薬剤師状態になってしまうことが多々ありました。

何事もなければ良いのですが、

  • 一人薬剤師の時に限って患者さんが複雑な内容の処方箋を持ってくる
  • 薬が欠品して対応に追われたりといった事態に見舞われる

このようなことが何度かありました。

当時の筆者は薬剤師経験も浅かったので、処方データの入力は勿論のこと、患者さん対応や薬の欠品対応にも慣れていませんでした。

そのため、この一人薬剤師の時間帯はとにかく苦痛で仕方がありませんでした。

応援勤務(ヘルプ勤務)が多い

望まぬ一人薬剤師もですが、応援勤務(ヘルプ勤務)が多すぎることもストレスの要因の一つです。

大きい規模の薬局チェーンで、人員不足の店舗の割合が多いエリアに配属されると起こるケースですが、酷いと

「週の半分以上が他店の応援勤務で、自店舗で仕事をしている時間のほうが少ない」という事態になることがあります。

応援勤務自体はそれほど悪いものではありません。

自店舗で扱っていない薬に触れることができたり、普段扱わない診療科目の処方について勉強ができたりします。

そのため、積極的に勉強したい方にとっては利点でもある場合があります。

しかしながら、他の店舗で仕事をするというのは結構ストレスになることが多いです。

例え同じ会社の薬局でも、店舗ごとに細かなルールや設備が違うので対応に困ることもあります。

また、慣れない他店舗のスタッフとの関わりもありますので、応援勤務は精神的な負担がかかります。

筆者の昔の会社の同期薬剤師に、週の半分以上が応援勤務になった薬剤師がいましたが、

「もう自分がどこの店舗に属しているかわからないし、自分の店舗に何が起こっているのかもよく把握できない」

と嘆いていました。

薬歴を書く時間が殆どない

このケースも非常によくあることです。

人手不足で処方箋枚数の多い店舗だと、薬歴を書く時間がとれません。

本来ならば、

  • 患者さんにお薬を渡す
  • その患者さんの薬歴を書く

といった仕事の流れですが、あまりにも混雑している状況だと、薬歴を書いている場合ではなくなります。

次に待っている患者さんの薬を準備しなければならないからです。

1日中調剤や監査などの仕事に追われていると、まともに薬歴を書く時間もありません。

そのため、必然的に残業をしてまで薬歴を書かないといけない事態になります。

また、在宅の報告書や他の業務を担っている薬剤師さんは、その業務を優先しなければいけません。

気が付けば薬歴が1か月分たまっていたという事態もあり、とても悲惨です。

きついノルマとサービス残業と長時間労働

職場によっては、前述の薬歴作業のために残業ばかりになってしまい、体力的にも精神的にも辛くなってしまいます。

また、調剤報酬の点数確保のため、かかりつけや在宅のノルマを課してくる会社もあります。

薬歴を書く時間がいつもないので残業で片づける

薬歴を書く時間が業務時間内にはとれないので、薬歴作業の為に残業をするという話はよくある話です。

薬歴の為に1時間以上残り、やっとの思いで薬歴を片付けてクタクタになって夜遅くに帰宅するという方も少なくありません。

筆者もその1人でした。

配属された店舗がエリアの中でも特に多忙だったため薬歴を片付ける時間が本当に少なかったです。

そのため、毎日すべての業務を終えた後にパソコン画面と睨めっこして薬歴を書いていました。

特にパートさんや派遣さんが多い職場や、処方箋枚数の多い薬局ではよくありますが、

「パートさんたちが帰った後に残った正社員薬剤師が業務に追われる」ということが多いです。

そのため、薬歴が多くたまってしまいますし、業務時間内に片付けることができません。

必然的に薬歴の為に残業せざるを得ないというケースが多いです。

残業の時間が法に触れていなくても、残業が多いというのは精神的にも体力的にも辛いと思います。

更に、せっかく残業をしても会社の雇用条件によっては、

「残業代が出ない」「残業代があまりつかない」ということもあります。

特に、年俸制の会社に属していると、初めから残業代を含めた給料の支払いとされているパターンが多いかと思います。

長めの残業時間があっても、その労働に見合った給料がもらえないという事態はなかなかに辛いものがありますよね。

かかりつけ薬剤師のノルマがきつい

会社によっては、調剤報酬の点数稼ぎのためにかかりつけ薬剤師のノルマを課してくるところもあります。

中には、かかりつけ薬剤師の条件を満たす前(多くはその薬剤師の勤務年数)に、

「かかりつけの契約の同意を患者さんにさせる」という、とんでもない会社もあります。

かかりつけ薬剤師になってしまうと、非常に大変です。

自分の勤務時間を患者さんにお知らせするのは勿論ですが、24時間いつでも患者さんから連絡が取れる状態にしなければいけません。

場合によっては深夜に患者さんに対応することもあります。

これは仕事とプライベートをしっかりと分けたい方には、なかなか辛い制度かと思います。

勿論、患者さんに信頼していただいて、

「あなたをかかりつけ薬剤師にしたい」と言ってもらえるのは薬剤師として嬉しいことだと筆者は思います。

筆者も「この人の為ならかかりつけ薬剤師になれる!」

という方や、実際にかかりつけとして自分を頼りにしてくれた患者さんも過去に数名いました。

かかりつけ薬剤師自体は、患者さんの健康のためを思うと悪くない制度です。

ですが、会社の利益の為にその制度を強制させられたり、ノルマを課せられたりするのは非常に辛いです。

給料が低い

よく薬剤師は「高給取り」と言われることが多い職業ですが、それは昔の話です。

今は全ての薬剤師が高給取りという訳ではありません。

特に病院薬剤師は管理職にでもならない限り、給料が低いです。

病院薬剤師の次に調剤薬局が高くて、ドラッグストアが次いで高い傾向にあります。

地方の薬局だと人手が少ないのもあって給料が高めなことが多いですが、都市部の薬局だとそれほど給料が多くないです。

大手の調剤チェーンですと、薬局長クラスにならない限りは給料がそれほど多くありません。

昇給は年1,000円ぐらいしかないのもよくある話です。

このように、全ての薬剤師が高給取りという訳ではないと言うことですね。

薬剤師を辞めたくなった時の3つの対処法

ここで、薬剤師を辞めたくなった時の3つの対処法について紹介します。

辞めたい気持ちは個人によって差があるかと思いますが、まずは一旦落ち着いて考えることが大切です。

衝動的に今の仕事を辞めてしまうのは危険だと言えます。

辞めてしまう前に、まずは一旦今の状態と気持ちを整理しましょう。

薬剤師を辞めたくなったときの対処法については以下の3つです。

  • 対処法1:うつ症状や体調不良であれば迷わず休職する
  • 対処法2 :職場環境を変えてみる
  • 対処法3 :労働条件が原因なら転職も考慮する

それぞれについて解説します。

対処法1:うつ症状や体調不良であれば迷わず休職する

自分がうつ状態や体調不良の場合は、まずは休職してください。

うつ状態や体調不良の状態では、普段と違って冷静な判断ができずに、自分にとって悪い決断をしてしまう可能性があるからです。

休職中の生活が不安になるかと思いますが、「傷病手当金」の申請をすればある程度は生きていけます。

貰える金額や期間については人によって異なります。

所属する会社の健康保険組合や、協会けんぽのサイトを一度確認してみることをおすすめします。

参考:協会けんぽ 「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」

また休職期間の間に回復しなければ退職となりますが、

「失業手当(基本手当)でお金をもらいながら引き続きお休みする」という手段をとることもできます。

実は筆者も休職を経験しています。

当時は、人手不足によるオーバーワーク状態や、上司からのハラスメントが続いていました。

そのため精神的にも体力的にも追い詰められうつ状態になってしまいました。

「今日この仕事が終わったら死んでしまおう」

「電車に轢かれてしまえば、上司や怒鳴る患者さんにも会わなくてもいい、ヘルプも行かなくて済む…」

などと本気で考えました。

毎日考えている状態で、食事もまともに取れず、満足に眠れぬ日々が続いていました。

そんな状況を心配した友人から、

「もう十分頑張ってきた。一旦お休みしよう」

「考えるのはその後でいいよ」

と言われ、休職に入ることを勧められました。

言われた途端に、人目もはばからずに泣き出してしまったことを今でも覚えています。

丁度、お昼休憩の時でした。

  • 休職したらお金がなくなってしまう
  • 結局働くしかないじゃない

と休職前に感じていた筆者ですが、実際になんとか生きていけましたし、大丈夫でした。

ある程度冷静に考えて自分の今後の方針が決まったら、

「職場復帰OKですよ」という診断書を医師からもらい、無事に復職することができました。

休職の間は食生活や睡眠を整え、家の中でストレッチを行っていました。

好きなことに没頭してみたり、散歩をしてみたりもしました。

そのお陰で徐々に体調や気持ちが回復していき、

「今後自分はどうしたいのかな?」

「どう働きたいのかな?」

と前向きに考えられるようになりました。

因みに、ハラスメント上司は休職中に何故かいなくなりました。

結果的に問題なく働くことができたのです。

こういった経験から、疲れたときや参ってしまった時は一旦お休みすることが大切だと言えます。

退職は最後の手段のため、うつ症状や体調不良であれば迷わず休職してください。

休職は停滞ではなく、自分を改めて見つめ直す機会でもあると筆者は考えます。

対処法2 :職場環境を変えてみる

休職するまでは追い詰められていないけれど、今の状況がなかなかに辛い方は、職場環境を変えてみることをおすすめします。

ある程度規模の大きい薬局ならば、まずは薬局長やその上のエリアマネージャーなどに相談しましょう。

場合によっては他の店舗に異動することができ、上司や同僚、患者様が変わるので人間関係の問題はほぼリセットすることができます。

処方箋枚数が多く、多忙な店舗での業務が辛いと感じている方も、落ち着いて業務ができる店舗への異動をすることで解決できることがあります。

ハラスメントの被害に遭っているケースならば、被害の記録を残しておくことをおすすめします。

録音や日記といった証拠があれば、薬局長やエリアマネージャーへの相談もスムーズに行うことができるからです。

大手の企業でコンプライアンスがしっかりとしているところだと、ハラスメント相談の窓口を別に設けていることがあります。

秘密は厳しく守ってくれますので、躊躇わずに相談しましょう。

対処法3:労働条件が原因なら転職も考慮する

給料面や労働時間などの労働条件が原因だと、余程悪質でない限りは残念ながら改善されることが少ないです。

そういった労働条件が原因ならば、転職を視野にいれた方が賢明だと思います。

筆者も大手の調剤チェーンの給料面に悩んだ末に、転職を決意したことがあります。

中小規模の調剤薬局に転職をしたことで、結果的に年収をグッと上げることに成功しました。

転職なら薬剤師専門の転職エージェントがおすすめ

転職を視野に入れるなら、薬剤師専門の転職エージェントを利用して転職をすることをおすすめします。

自分で次の薬局や転職先を探すのは非常に大変です。

薬剤師転職エージェントのコンサルタントさんは、薬剤師の求人事情の動きにも非常に詳しいです。

そのため、利用することでより有利な転職を行うことができます。

「残業時間が長くてしんどいので辞めたい」

「給料が低くて悩んでいる」

「設備が古い薬局ばかりで、調剤や監査の業務がしづらい」

といった点を転職エージェントに伝えることで、このようなマイナスポイントを避けた職場探しをしてくれます。

薬剤師専門の転職エージェントは数多くありますが、筆者が特におすすめする薬剤師転職エージェントは以下の3つです。

  • マイナビ薬剤師
  • 薬キャリエージェント
  • ファルマスタッフ

1つだけ登録するのでも良いですが、おすすめは複数の転職エージェントを利用したほうが、良い求人にあたりやすくなります。

それぞれについて詳しく紹介します。

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師は、保有求人数が業界トップクラスで迷ったらまず登録をおすすめする転職エージェントです。

病院から薬局求人まで幅広く取り扱い、全国に15箇所に拠点を構えるためどのエリアにも強いエージェントと言えます。

ただ注意点としてお伝えしたいのは、マイナビ薬剤師では派遣薬剤師の求人は扱っていません。

そのため、派遣以外の雇用形態を希望する方におすすめだと言えます。

マイナビ薬剤師は対面、オンライン、電話、メールで相談可能です。

求人紹介や履歴書の添削、応募先によっては面接同行のサポートもあります。

薬剤師のための転職エージェントでの中では最強だと筆者は考えます。

Web開催の転職セミナーもあり、コロナ禍でも安心して転職活動を行うことができますよ。

サービス名 マイナビ薬剤師
対応エリア 全国
保有求人数 総求人数:非公開
雇用形態 正社員、契約社員、パートアルバイト、業務委託、その他
相談方法 ・対面(遠方の方は電話・メールの相談も実施)
面談会場 全国15拠点(東京・さいたま・千葉・横浜・札幌・仙台・名古屋・石川・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・鹿児島)
運営会社 株式会社マイナビ

>マイナビ薬剤師はこちら

薬キャリエージェント

薬キャリエージェントは「今すぐ転職したい!」という方に向いている薬剤師転職エージェントです。

まず、最短即日・最大10件の求人を紹介してくれるという「迅速さ」が最大の特徴だと言えます。

ですが「担当コンサルタントさんとじっくり相談して、自分に合いそうな職場を紹介してもらう」という形ではないので、

「より時間をかけた慎重な転職活動がしたい!」

という方にはマイナビ薬剤師や後で紹介するファルマスタッフがおすすめです。

薬キャリエージェントは求人件数も約25,000件と豊富で求人紹介のメールの頻度が他の転職エージェントより多く感じました。

利用方法としては、

  • 登録後、電話で面談
  • 面談の情報を元に、薬キャリエージェントが求人紹介メールを送ってくれる
  • 自分でも掲載情報をチェックして、気になる求人にスマホやPCから応募

このような流れとなります。

もちろん紹介メールだけでなく、サイトの掲載求人を自分でもチェックして応募することも可能です。

東京オフィスだと対面面談も可能です。

東京エリアで求人を探している方は対面でも対応してもらえます。

サービス名 薬キャリエージェント
対応エリア 全国
保有求人数 総求人数:18,847件(調剤薬局:14, 391件、病院・クリニック:1,726件、ドラッグストア(調剤あり):2,213件、ドラッグストア(OTC):404件、企業:106件、その他:7件、
雇用形態 正社員、契約社員、派遣、パート、
相談方法 電話面談・メール
運営会社 エムスリーキャリア株式会社

>薬キャリエージェントはこちら

ファルマスタッフ

ファルマスタッフもマイナビ薬剤師と同じく、最大級の薬剤師転職エージェントの1つです。

公開求人数は61,000件以上(2021年5月時点)で、拠点も全国に12ヵ所と多く、幅広いエリアの転職活動に対応しています。

大手調剤チェーン「日本調剤」が母体ですので、調剤薬局の求人に強みがあります。

また、ファルマスタッフでは派遣薬剤師の仲介も行っているので、派遣薬剤師も視野に入れた転職を考えている方は、マイナビ薬剤師さんよりもファルマスタッフさんを利用することをおすすめします。

電話だけでなく面談での相談もじっくり行えますので、慎重かつ有利な転職活動ができます。

個人的な利用時の感想としては、「対応がとても丁寧で、話がしやすい」のが印象的でした。

筆者が転居を伴う転職について相談した際には、わざわざ転職予定のエリアの担当コンサルタントさんが、県を跨いでこちらまで来てくださいました。

非常にありがたかったです。

サービス名 ファルマスタッフ
対応エリア 全国
保有求人数 総求人数:48,421件(調剤薬局:37,996件、病院・クリニック:3,153件、ドラッグストア(調剤あり):5,405件、ドラッグストア(OTC):1,464件、企業:348件、その他:55件)
雇用形態 正社員、派遣、紹介予定派遣、パートアルバイト
相談方法 対面(遠方の方などは電話面談も実施)
面談会場 全国12拠点(札幌・仙台・大宮・船橋・東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・九州)
運営会社 株式会社メディカルリソース

>ファルマスタッフはこちら

薬剤師を辞めたくても薬剤師専門の転職エージェントがおすすめ

本当に薬剤師の仕事が嫌で辞めたくても、いきなり他業種への転職はやめておいた方がいいです。

いきなり別ジャンルの仕事に就いたとして、

  • 自分が培ってきた過去の経験を生かせない
  • その仕事が慣れるまでのストレスが大きい

このようなリスクが高いと言えます。

十分な貯蓄があったり、過去にその他業種への経験や知識があるなど、転職するリスクへの備えがある方は良いかもしれません。

ですが何の策もなく他業種に挑戦する、というリスクの高い転職は避けましょう。

まずは薬剤師専門の転職エージェントに相談してください。

「薬剤師の仕事全般が嫌なのだけど、○○の業務が特にストレスを感じる」

といった感じで転職エージェントに相談をするといいかと思います。

薬剤師転職エージェントはそういった事例も多く扱ってきています。

そのため、特にストレスを感じる業務の負担が比較的軽い職場を紹介してもらえる可能性があります。

なるべく負担の少ない職場で仕事をしながら、他業種の仕事への知識を深めていったり、貯金をして多業種への転職準備を進めていくことをおすすめします。

薬剤師資格を生かして「別の仕事をする」という選択肢もある

薬剤師の資格は意外なところでも必要とされています。

病院、調剤薬局、ドラッグストアだけが薬剤師の職場ではないのです。

具体的には以下の2つがあります。

  • 薬剤師から治験コーディネーターや臨床開発モニターへの転職する
  • 資格を取って薬剤師から保健所などへの転職する

ぜひ参考にしてくださいね。

薬剤師から治験コーディネーターや臨床開発モニターへの転職する

枠が狭いですが、CRC(治験コーディネーター)CRA(臨床開発モニター)の求人も狙うことができます。

CRC、CRA自体には医療系資格を必要としていませんが、薬剤師資格を含めた医療系の資格を持っている人が優遇される傾向にあるようです。

大手の薬剤師転職エージェントのサイトでも、治験や臨床開発に関わる求人が稀にでています。

気になる方は狙ってみてはいかがでしょうか。

資格を取って薬剤師から保健所などへの転職する

年齢が若ければ資格を取って保健所の薬剤師になるという手もあります。

保健所の薬剤師は、薬局開設や届出の申請や更新への立ち合いへのイメージが強いですが、薬事や食品、水道などの衛生管理も担っています。

病院や薬局とは違った職場で、人の健康にアプローチをしてみたいという方は挑戦してみても良いかと思います。

筆者の知り合いにも薬局薬剤師から、公務員試験に合格して保健所の薬剤師に転職した人がいました。

まとめ

「薬剤師の仕事辞めたい!」にも様々な原因や度合いがありますが、どのような状態でも、

「一旦、自分の状態や今後について冷静に考える」ということが重要だと思います。

精神的に追い詰められていたり、体調を崩されたりしている方はまず休むことを優先して、それからじっくり考えましょう。

抱えている悩みが異動などでどうにか解決できそうな方は、まずは直属の上司、もしくはその上のエリアマネージャーに相談を。

事態がどうにもならなければ転職を考えましょう。

転職する場合は、薬剤師専門転職エージェントを有効に活用しましょう。

「考えてみたけれど、本当に薬剤師の仕事が嫌で仕方がない」という方は嫌なりに、極力ストレスになる原因を避けながら薬剤師を続けて、準備を整えてから他職種への転職へ踏み切るのが良いかと思います。

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